「何となく心地いい」を科学する。香りがブランド体験になる理由

お店やオフィスに入った瞬間、「なんとなく心地いい」と感じたことはありませんか?
その正体が何か分からなくても、心に残る空間やまた訪れたくなる場所には、ある共通点があります。

そのひとつが「香り」です。

視覚や音と違い、香りは見えない存在です。しかし、人の記憶や感情に強く作用し、空間そのものの印象を形づくる力を持っています。今回は香りがいかにして“ブランド体験”を生み出すのか、その仕組みを科学的・感覚的な視点から紐解いていきます。

「香り」は感情と記憶にダイレクトに届く感覚

五感の中で、嗅覚は最も本能に近い感覚だと言われています。
香りの情報は、脳の中でも感情や記憶をつかさどる「扁桃体」や「海馬」に直接届きます。
そのため、香りには「過去の記憶を一瞬で呼び起こす」「気分を変える」といった、他の感覚では代替できない影響力があるのです。

たとえば

・幼いころ使っていた柔軟剤の香りで、家族の記憶がよみがえる
・旅行先で感じた香りで、あの土地の空気を思い出す

といった体験は、多くの人に共通しています。

この“無意識の記憶に残る力”こそが、香りをブランドに活用する大きな理由です。

「香りブランディング」がもたらす体験の質

香りブランディングとは、ブランドの世界観を香りで表現し、五感を通じた体験価値を高める手法です。

たとえば、高級ホテルのロビーで漂うウッディで落ち着いた香り。
ナチュラル志向の店舗で感じるシトラスやハーブの香り。
その空間にふさわしい香りは、顧客の感情に働きかけ、「このブランドは心地いい」「信頼できる」という印象を生み出します。

香りは言語化されない“感覚的な満足”として記憶に残り、
リピート意欲やブランドへの愛着へと自然につながっていくのです。

「なんとなく」ではなく、「設計された心地よさ」

香り空間は“偶然の産物”ではありません。
「居心地のよさ」「ブランドらしさ」を香りで表現するには、明確な印象設計があります。

たとえば、ミナロマ(minaroma)では、企業や店舗の目的・ターゲット・空間特性に応じて、独自にブレンドした香りから最適な香りを提案します。
オフィスで集中力を高めたい場合は、ペパーミントやユーカリを。
高級感を演出したい店舗には、フランキンセンスやシダーウッドなどの深みのある香りを。

香りの種類や濃度、拡散のタイミングまで設計することで、「何となく心地いい」という感覚を戦略的に生み出します。

香りで、ブランドが記憶に残る存在になる

多くのビジネスが存在している今、価格や機能だけでは差別化が難しくなっています。
そこで鍵になるのが、“感覚的な体験”の質です。

香りによって

・企業の空気感や文化を伝える
・訪問者や顧客に印象的な記憶を残す
・「ここは他と違う」と思わせる

こうした無言のメッセージが、ブランドの“らしさ”を際立たせ、競合と差別化を図る強力なツールとなります。

まとめ:香りは、感情に届くブランド戦略

「なんとなく心地いい」は、偶然ではありません。
香りは、人の感情・記憶・体験を動かす力を持つ、極めて有機的なブランディング手法です。

視覚や言葉では伝えきれない“深い体験価値”を届けたいなら、香りというチカラを戦略に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 


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